小泉元首相政治死を隠す西松「国策捜査」謀略報道

小沢代表秘書逮捕・予想通りの政治謀略の深い闇
民主党小沢一郎代表の公設第一秘書が政治資金規正法違反の疑いで逮捕された。西松建設から不正に政治献金を受けたとの疑惑がかけられている。日本の政治は、今後の日本の命運を定める天下分け目の総選挙を目前に控えている。
2009年3月 3日 (火)

本ブログで繰り返し述べてきたように、既得権力を維持しようとする「利権互助会」である「政官業外電の悪徳ペンタゴン」は、本格的な政権交代実現を強く警戒している。最大の脅威は小沢一郎民主党代表である。


「悪徳ペンタゴン勢力」は、これまで、さまざまな工作活動を展開して小沢一郎代表を攻撃してきた。2007年7月の参議院選挙では小沢代表に対する激しいネガティブ・キャンペーンが展開された。大連立構想も小沢氏の影響力を排除することが狙いであったと考えられる。


日銀幹部人事でも、小沢氏の影響力排除が画策されたと考えられる。また、民主党の代表選挙に際しては、メディアが総力をあげて複数候補による代表戦実現を働きかけた。小沢氏に対するネガティブ・キャンペーンの絶好の機会と捉えたのだと考えられる。


しかし、小沢代表はこれらの工作活動を乗り越えて現在に至っている。世論調査での次の首相にふさわしい人物には、小沢一郎氏が断トツのトップに踊り出た。総選挙後の政権としては民主党中心の政権を望む声が圧倒的多数になった。


既得権益を維持しようとする自民党は絶体絶命の危機に直面している。麻生内閣の支持率は一桁にまで落ち込もうとしているが、無責任な政権放り出し首相が続き、麻生首相が総選挙後4人目の首相であるために、さすがに5人目の首相への政権たらい回しが躊躇されている。


残された方法としては、小沢一郎代表に対して謀略を仕掛けるくらいしかない状況に陥っていた。そのなかで、1月になって西松建設の海外からの不正資金移動問題が浮上した。この問題浮上には「謀略」に匂いが立ち込めていた。


1月16日に「手段を選ばぬ「悪徳ペンタゴン次の一手」と題する記事を掲載した。記事末尾に以下のように記述した。


「検察当局が西松建設の裏金疑惑解明に動き出した。「悪徳ペンタゴン」による政権交代阻止活動の一環としての行動であるとの見方が存在する。


 日本の政治を「悪徳ペンタゴン」から「一般国民の手」に取り戻す、千載一遇のチャンスである。「悪徳ペンタゴン」はあらゆる手段を用いて、本格的政権交代阻止に全力を尽くしていると考えられる。あらゆる工作活動の本質を洞察して粉砕(ふんさい)し、本格政権交代を成し遂げなければならない。」


 さらに、1月21日、「西松建設事件に立ち込める政治謀略の匂い」と題する記事を掲載した。


そのなかで、「国際評論家小野寺光一の「政治経済の真実」」主宰者の小野寺光一氏が、1月17日付記事に西松建設裏金摘発問題を取り上げたことを記述した。記事タイトルは「小沢一郎を守れ<西松建設事件は政権交代を阻止するために「亡国の人物」によって用意された国策捜査か?>」だった。


 また、1月19日に「喜八ログ」に「謎の憂国者「r」さん」が「ネオリベ終戦争」と題するメッセージを記述された。


 「r」さんは以下のように記述された。


「ブロガーの皆様にお願いがあります。
西松建設」政治献金問題に関して、小野寺光一さん(評論家)が「何とかして小沢一郎を失脚させたい」勢力によって企てられた「政権交代を阻止するための国策捜査」の疑いがあると指摘されてます。


小沢一郎を守れ<西松建設事件は政権交代を阻止するために「亡国の人物」によって用意された国策捜査か?>」
(「国際評論家小野寺光一の『政治経済の真実』2009-01-17」


私「r」も小野寺光一氏と同様の危惧を持っています。
これについても書きたいのですが、時間が足りず頭が回りません。
「反自公」ブロガーの皆様に「謀略に気をつけろ!」と注意喚起をお願いできないでしょうか?」
(引用ここまで)


 官僚利権を維持したい「官僚機構」=「官」、資本のあくなき利益追求を容認する政治状況の維持を望む「大資本」=「業」、「郵政民営化」などを通じて日本収奪を目論む「外国資本」=「外」、政治権力の狗(いぬ)として世論操作にいそしむ「マスメディア」=「電」と癒着して利権をむさぼる「政治屋」=「政」が結託して、利権維持に努めるのが「政官業外電=悪徳ペンタゴン(五角形)」である。


小泉竹中政治の基本路線は
?@「市場原理主義」に基づく経済政策
?A「天下り」を中心にする「官僚利権」の温存
?B外国資本による日本収奪への加担
だった。


「政官業外電の悪徳ペンタゴン」は、この小泉竹中政治によって、巨大な利権をむさぼってきた。


野党勢力が衆参両院で過半数を確保し、本格的な政権交代を実現すると、政策の基本路線が180度の転換を示す。


?@「市場原理主義」を排除し、「セーフティネット」を強化
?A「天下り」を根絶するなど、「官僚利権」を排除
?B外国資本による日本収奪を殲滅(せんめつ)
が基本路線に置き換わる可能性が高い。


 小泉竹中政治の日本外交は「米国への隷属、米国の言いなり」であったが、新政権においては、米国とも距離を保ち、自主独立外交を選択することになる。


 小沢代表が民主党を掌握し、求心力を維持し続ければ、本格的な政権交代が実現する可能性が極めて高い状況になった。


 悪徳ペンタゴンは窮地に追い込まれて、遂に暗黒政策に手を染め始めたと考えられる。西松建設事件には政治謀略の匂いがぷんぷんと立ち込めている。この仕掛けの裏側には米国が確実に蠢(うごめ)いていると感じられる。


 このような問題で標的を攻撃すると、共産党社民党は、民主党攻撃に転じる可能性が高まる。一石二鳥、一石三鳥の効果を期待できる。


 3月4日の衆議院本会議で小泉元首相に同調する自民党議員が少なければ、小泉元首相の政治的影響力は完全に消滅する。この重大ニュースも小沢氏秘書逮捕で陰に隠れる。


 小泉竹中一家と米国にとって、「郵政民営化見直し」は利権獲得を邪魔する、絶対に許すことの出来ない存在である。「かんぽの宿」疑惑拡大は巨大疑獄事件に発展する可能性を秘めている。


 本来、地検特捜部は「かんぽの宿」で本格行動を起こさねばならないはずだ。「かんぽの宿」を捜査せず、「西松建設」のみを調べるなら、特捜部は正式名称を「秘密警察」に変更するべきだろう。


 総選挙に向けて、国民は政治謀略に目をくらまされてはならぬ。次期総選挙では、


?@「市場原理主義」VS「セーフティネット重視」
?A「官僚利権擁護」VS「官僚利権根絶」
?B「対米隷属・売国外交」VS「自主独立外交」
の対立軸に沿って、新しい政権を選択しなければならない。


 民主党は「政治謀略」をしっかりアピールしなければならない。また、本格的な政権交代実現に向けて、野党勢力は何が起きようとも、確固たる共闘体制に揺るぎが生じることを防がなければならない。


 利権維持のためには手段を選ばない「悪徳ペンタゴン」の断末魔の叫びを冷静に見抜き、マスメディアの小沢代表集中攻撃報道に流されないように気をつけなければならない。「悪徳ペンタゴン」による政治謀略が事前に十分予想されてきたことを認知しておく必要がある。


 1月21日付記事末尾に、私は以下の記述を示した。本格的な政権交代を望む、志を共有する同志は、このことをしっかりと認識して欲しいと思う。


「突然浮上した西松建設裏金問題は、民主党攻撃の一方策として仕組まれた可能性が高い。「悪徳ペンタゴン」は「目的のためには手段を選ばぬ」ところにまで危機意識を高めている。

 日本の政治を悪徳ペンタゴンの手から国民の手に奪還するためには、決死の覚悟が求められる。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」である。これから表に出る政治スキャンダルには、必ず「政局的」背景があると見るべきである。「国民の幸福を追求する政府」を樹立するには、これからの激闘に勝たねばならない。敵は目的のために手段を選ばない。究極の覚悟が必要である。」



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