日本郵政社長続投を巡る金貸しの暗闘⇒追い詰められたロックフェラー

日本郵政社長続投を巡る金貸しの暗闘⇒追い詰められたロックフェラーはどうする?

2009年06月22日「今後、日本はどうなる?世界はどうなる?…新会員からの質問です」
先日の日本郵政西川社長継続に関わる鳩山総務相更迭。住友出身の最後のバンカー呼ばれる西川社長がどうして最後まで薄給の日本郵政社長に拘るのか?麻生首相がなぜ最後に鳩山更迭を選んだか?

この背後にはサバイバル闘争に入った金貸し同士争いがあると考えて間違いありません。
*********************************************
以下、『副島隆彦の学問道場』「日本郵政 西川善文人事の紛糾について」から引用します。
 皇帝デイヴィッド(94歳)の所有であるシティバンク が潰(つぶ)れそうなので、やっぱり日本の郵貯を狙って、取りに来ている。
今の三井住友銀行の、筆頭大株主は、ゴールドマンサックスである。5千億円を、6年前に資本投入した。10年前は、住友銀行がゴールドマンの株の2割を持っていた。売却させられて逆転したのだ。
ゴールドマンのオーナーは、ジェイ・ロックフェラーである。
そして、ゴールドマンは、この数年ずっと日本郵政の、資金運用係りであり、300兆円のうちのすでに20兆円ぐらいをニューヨークに持ち出しているだろう。そこから、デリヴァティブ(金融バクチ商品)の運用での大損が、今後、出てくれば、それが、すべての首脳人事にとっての、決定的な責任問題だ。 
ゴールドマンと、シティの、抗争は、中国の金融政策、対外資産戦略での、人事の奪い合い (やがては、中国による、米国債の売り崩し、ドル暴落へ、来年の暮れぐらいからだろう)になっている。日本は、すでに、世界政治では、極東リージョン region において、中国の陰の部分程度でしかない。この大きな理解から、解読すれば、 今回は、ゴールドマンが、「これが日本の財界人の総意」 と言う援護射撃を受けて、西川善文 続投人事を守り抜いた。
シティバンクが、攻勢に出て、以下の記事にあるように、 西室泰三(にしむろたいぞう)という奇怪な男を、日本郵政のトップにすえようとしたが、日本側の結集で、失敗した、というのが、一番の大きな理解である。 財界人が、貧乏人(労働組合、旧郵政官僚ども)を食べさせるのである。 あまり勘違いをするな。
郵便局の旧全逓(ぜんてい)労組は、小沢一郎にすがりついて、自分たちを食べさせてくれ、ということで官公労として、民主党の政権交替を支えているのだ。旧郵政官僚どもでもそうだ。
日本国民の資産の中心である、全国の2千万人のおじいちゃん、おばあちゃんが、それぞれ一千万円ずつ預けている、郵便貯金を守り抜くことが一番、大事なことだ。
労働組合と、官僚という2種類の貧乏人たちと、それから、大樹会(今は、名前を変えている)の連中が、一丸となって、小泉・竹中からひどい目に遭ったものだから、「いまこそ、自分たちの利権を守れ」ということで、鳩山邦夫ポッポの、造反路線に乗った。 それでも、民営化を元に戻すことは出来ないのだ。30万人の郵便局員を、もう一度、国家公務員にすることは出来ない、し、するべきではない。 どうして、こういうことも分からないのか。 
以下の記事を読めば、ナベツネが暗躍して、西室泰三(にしむろたいぞう)を何としても、西川義文の後釜に据えようとしたことが分かる。そして、失敗したのだ。 当面は、これでいい。 私、副島隆彦は、ロックフェラーの日本支配に対抗して、三井住友ロスチャイルドの勢力が、大きく挽回して、アメリカ勢を、日本で弱体化させる大きな歴史の流れで、ものごとを観察している。
日本の、低脳の アホの「陰謀論者ども」は、あまりに、「ロックフェラーを裏からあやつっているのは、ロスチャイルドでしょう」と、言うものだから、私、副島隆彦は、そろろそ、怒りだす。 馬鹿やろうども。19世紀の世界を動かしたのは、大英帝国の財政を握っていたロスチャイルド家(ヨーロッパで悪いことをたくさんした。ナポレオンをたたきつぶした)だが、20世紀になって、石油の時代になって、世界中で悪いことをきたのは、ロックフェラー家だ。 どうして、この明白な大きな事実を、故意に、捻(ね)じ曲げようとするのか。
間抜けの「陰謀論者ども」が、ロスチャイルド家たたきばかりするのには、おそらく、裏がある。この低脳の薄ら馬鹿たちの、出版業界での跳梁(ちょうりょう)を、私、副島隆彦は、そろそろ、許さない、という気になってきました。もう、ほってはおかない。
金貸し勢力も一枚岩ではなく、今やサバイバル戦争中。その代表がD.ロックフェラー(産業界・軍事・食糧・米共和党を支配)VSロスチャイルド(金融・マスコミ・米民主党)の闘い。例えば、米オバマ政権は大統領や国務長官ロスチャイルド系だが、その他にクリントンなどロックフェラー子飼いの閣僚が相当混じっており、米政権内部でも日々熾烈な主導権争いが行われている。

今回の日本郵政社長人事は、D.ロックフェラーとロスチャイルドによる日本の郵政資金を分捕り合戦と見て間違いない。そして、その争いは、西川続投が決まった結果から考えても、ロスチャイルド側が優勢にあるようだ。つまり、D.ロックフェラーの日本支配の基盤は切り崩されつつあり、D.ロックフェラーは追い詰められつつあると見るべきだろう。

例えば、日本のマスコミを支配してきたのはD.ロックフェラーで、小沢バッシング報道は、日本の政界におけるD.ロックフェラーの足場である清和会系政権(麻生も含む)を守るための必死の抵抗である。ところが、今回の日本郵政の社長続投問題で、読売と朝日が真っ向から対立していることに象徴されるように、D.ロックフェラーの日本のマスコミ支配力がロスチャイルドに切り崩されている。朝日のD.ロックフェラーに対する造反とも言えるのではないか。また政治的にもD.ロックフェラーが支配してきた自民党は、今のままでは衆院選敗北確実である。

つまり、ロスチャイルド支配の金融界・中央銀行を奪取するというD.ロックフェラーの悲願はおろか、日本支配さえ失敗に終わる可能性が高い。問題は、追い詰められ、最後の頼みの綱である日本の資金まで失ったD.ロックフェラーがどう出るか、である。
最後の切り札は食糧・資源で稼ぐ。つまり、石油や穀物価格の高騰。それしかないだろう。問題はその目論見が成功するか否か?

http://blog.trend-review.net/blog/2009/06/001203.html   さん   より