国策捜査について村上、鈴木先生の発言〜山崎行太郎ブログより

国策捜査について村上、鈴木先生の発言〜山崎行太郎ブログより 小沢・西松事件によって「検察」とは何者か?に衆目が集まっているが、国策捜査はなにも小沢氏が始めてではない。
ここ最近でも「村上正邦」議員「鈴木宗男」議員といった右派の大物議員が「国策捜査」で逮捕されている。去年1月の月刊日本にはシンポジウム「司法の正義は死んだのか」の記録が掲載されており、私も読んで、検察のいい加減さに驚いたものだが、丁度、山崎行太郎氏も自身のブログでこの時の村上議員、鈴木議員の発言を転載しているので、紹介したい。

以下、
リンク http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20090308/1236447559
リンク http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20090309/1236529120  より転載
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 「村上正邦」氏は、元参議院会長であったが、「もりつくり大学」事件で収賄容疑で逮捕、起訴され、最高裁で有罪確定したために、現在服役中である。その村上正邦氏が、こう言っている

>「検察の意識は戦前と少しも変わっていません。昭和初期に「帝人事件」というデッチ上げ冤罪事件がありました。一審で全員無罪になりましたが、斉藤実内閣がつぶれました。この時の検事は『政治家は腐っている。大蔵官僚も腐っている。財界も腐っている。こうした腐った世の中を直せるのは、我が検察だけだ』と言うのです。検察ファッショの典型です。この姿勢は今も変わりません。私は自分で調べられて、初めて分かった。検事にそれだけの使命感があってもいいと思います。しかし、その使命感が強すぎると、国家権力が乱用されることにもなる。検察はもっと謙虚であって欲しいと思います。」(シンポジウム「司法の正義は死んだのか」「月刊日本」2008/1)

東京地検特捜部は、当初の予定が狂ったのか、大慌てで、応援部隊の検事を多数、要請しているらしいが、それこそまさしく、東京地検特捜部のこれまでの資料の調査や分析がいい加減なものであり、それ故に、これから応援部隊とともに資料等の調査、分析を始める、ということを暴露しているようなものではないか。驚くなかれ、これから本格的な捜査資料の調査、分析が始まるのである。東京地検特捜部の腕利きの検事たちは、徹底的に資料を読み、緻密に分析した上で犯罪事実を掴み、明確な起訴理由を視野に、犯人の逮捕へ向かうというが、それは真っ赤な嘘である。「まず、逮捕ありき」なのであって、逮捕の理由や根拠などどうにでもなるのである。その証拠、あるいは実例はいくらでもある。たとえば、「やまりん」事件という、わずか400万円か500万円かの贈収賄容疑で逮捕・起訴された鈴木宗男氏は、逮捕理由について、こう言っている。

>皆さんは、私が何で訴えられ、裁判しているか分かりますか。ムネオハウス、あるいは辻元清美議員が言った「疑惑の総合デパート」も、聞いたことがあるでしょう。アフリカ人のムルアカ秘書のパスポート偽造疑惑もあった。しかし、私が逮捕・起訴されたのは、マスコミが大きく取り上げた問題ではなかった。全く別の容疑を被せられてしまったのです。(中略)私の調べを担当した現在東京高検刑事部長の谷川恒太氏は、机上に週刊誌を積んで、「鈴木宗男、210の疑惑」の記事を示しながら、「この疑惑はどうでしょう」と聞いてくる。検察には自分で調査する能力はないから、そんな程度なんです。だから、世論を誘導しようとするのだと思います。私は、谷川検事に「最初から『鈴木ありき』で捕まえたのか」と聞いた。そうしたら、検事は「はい、権力を背景にしてやってますから」と平然と言われましたよ。(シンポジウム「司法の正義は死んだのか」「月刊日本」2008/1)
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「検察の意識は戦前と少しも変わっていません」「検察には自分で調査する能力はない」「権力を背景にしてやってます」といった村上、鈴木両氏の発言は重い。

 
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清和会・アメリカは小沢一郎という虎の尾を踏んだのか?〜山崎行太郎ブログより2
続けて、山崎氏の時局分析を転載する。

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東京地検特捜部が試みる捜査や逮捕は、きをめて政治的であり、党派的なものなのである。そもそも、何故、西松建設からの献金リストに登場する「森喜朗」という清和会のボスには、捜査が及ばないのか。そこから、今回の東京地検特捜部の手を借りた「国策捜査」の仕掛け人たちが、どういう人間たちであるかが想像できるだろう。この騒動で、「かんぽの宿疑惑」や「郵政民営化見直し」に関する報道が、ピタリと止んだのは、何故か。何故、あれほど激昂して麻生内閣批判を繰り返していた小泉純一郎元首相は、突然、「麻生降ろし」の旗を降ろして、急におとなしくなったのか。何故、つい先日までテレビに出まくっていた竹中平蔵が、ここへ来て、突然、テレビから消えたのか。何故、麻生太郎首相は、一泊もせず、共同記者会見も歓迎晩餐会もない、とんぼ返りの「オバマ・麻生会談」に、わざわざアメリカくんだりまで呼び出されたのか。麻生とオバマは、別れ際に、何を、ヒソヒソと話し合ったのか。東京地検特捜部と結託して国策捜査に励んでいるのは、アメリカciaと、ciaに直結した清和会(森・町村派)だ、というまことしやかな噂が流れているが、はたして何処まで真実だろうか。亡国の元小泉首相秘書官氏は、今、何処で、何をしているのか。

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山崎氏が指摘しているように「検察」は極めて政治的、党派的であるということを私たちは知らなくてはならない。そして、彼ら検察が本当にターゲットにしているのは、左派ではなく、むしろ村上氏、鈴木氏そして小沢氏といった反骨の右派であることも、よく知らなくてはならない。

しかし、政治資金規正法にあれだけ精通していた小沢氏を「証拠は後付でなんとでもなる」とつぶしにかかったとすれば、なんとも日本の「検察」は「プライドだけはたかい」「実務能力のない組織」なのだろうか。そしてそんな連中を手先に使った連中とは・・・田中角栄が逮捕された時はアメリカの「虎の尾」を踏んだといわれたが、今回、は主客が逆転したようだ。小沢、そして世論という「虎の尾」をアメリカは踏んでしまったのかもしれない。

 
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